楽譜

【ロルフ音楽教室】お知らせ

楽譜ってみなさんにとってどんな存在でしょうか

私は自分と共にその時代を過ごしてきた大切な相棒のような感じです

赤いバイエルから黄色いバイエルになった頃、レッスンの前に3学年くらい上の生徒さんがいて、そのお兄さんが弾いていたバッハのインヴェンションが素敵で、早く弾きたいなと憧れたものです

そして自分も成長と共に色々な曲を勉強する様になりました

それが憧れの
インヴェンションだったり
ブルグミュラーだったり
ソナチネアルバムだったり
シューベルトやメンデルスゾーンの曲集だったり…

勉強した曲から蘇ってくる
遠い日の思い出があります

高校生の時ベートーヴェンのソナタを勉強していたのですが、あの厚さ、すぐにボロボロになり、母が銀座のヤマハで布貼りのヘンレ版を買ってきてくれました

毎週学校帰り、そのベートーヴェンのソナタとバッハの平均律とショパンのエチュードを持って先生のお宅に通いました

丈夫な布貼りの楽譜はとても有り難かったのですが、その分さらに重たくなりました

先生のお宅は原宿だったので、ちょっと寄り道したくても、旅人のように荷物が重たくて…
そのおかげで真面目なレッスン生となりました

今でもその布貼りのベートーヴェンの楽譜は宝物です
手に取るとその頃の思い出が蘇ってきて、恩師の声が聞こえてきます

よくコピーでもいいですか?と親御様に聞かれることがあります
また姉妹で習われていると
「お姉ちゃんのがありますけどそれでもいいですか?」と聞かれることもあります

楽譜に書き込むことはみなさん違います
指使いもその生徒さんの手の大きさで変わることがあります

またコピーだと無くしてしまうこともありますよね

楽譜ってずっと変わらないものですが、そこに書き込まれたことはご自分だけのもので、同じ楽譜は2つと存在しません

だから大切にしていって欲しいのです

ロルフ音楽教室